養鰻

良質で安全な
うなぎを育てる

生き物を育てるのは単純ではなく、特にうなぎはデリケートで
少しの環境の変化にもダメージを受けてしまいます。
日々の変化に目を配り
半年から1年かけて
うなぎの健康を管理し成長させていきます。

池の様子を見ている写真

鰻楽の「養鰻」について

養鰻はうなぎを育てることです。鰻楽のうなぎの業務はすべて養鰻から始まります。
宮崎県・鹿児島県において養殖の技術革新と徹底した生産管理体制の構築を行い、国産うなぎの安定供給を可能にしました。現在、南九州(宮崎・鹿児島)は、日本最大の生産地となっております。

うなぎにはシラス→黒子→成鰻といった成長段階があります。その成長段階に合わせて、餌や餌の配合を調整しています。うなぎの養殖において、飼育環境は非常に重要であり、中でも「水」は最も重要な要素とされています。

うなぎの好む環境づくり

電子制御をしている様子

うなぎはデリケートな生き物です。ちょっとした水質、水温の変化で品質を大きく損ねてしまうため、池底の土壌つくり(池整備)、日々の水質管理を培ってきた経験とコンピュータ制御等を行う事によりうなぎの好む環境づくりを徹底しています。

うなぎの住む環境が良いと肉質の良い脂ののったうなぎが育ちます。

大手飼料メーカーとのタイアップ

飼料メーカーとタイアップしオリジナル配合飼料を作り、餌の原材料からこだわりぬいて育て上げています。
毎年稚魚用の餌から使用実験を行い餌の品質を飼料メーカーにフィードバックしつつ配合量を変えながら品質の良い飼料つくりを行っています。
品質の良い飼料を作り、旨味のある質が良いうなぎ作りを目指しています。

うなぎの餌を調合している様子

くりかえし行う勉強会

勉強会の際にノートにメモを取っている様子

若手、中堅、ベテランの生産者さんと定期的に勉強会を行い常にスキルアップを行ってます。
より良い品質・安全性を目指して回を重ねています。

池整備

池には1年中うなぎが入っているわけではありません。
よい環境でウナギを育てるためには池を休ませる期間が必要です。
池は年間で約9~10カ月稼働し、残りの2~3カ月は整備期間に充てています。

整備期間中は、池の底に溜まった汚れ(糞や餌カスなど)を除去し、カルキ消毒を行った上で、天日干しをして池を清潔な状態に保ちます。宮崎県は日照時間が長く、その特性を活かしてうなぎを養殖しています。

池入れ

シラスウナギ(稚魚)を池入れします。
うなぎは池入れ後、オリジナル配合飼料を用いて半年から1年かけて育ちます。

管理

うなぎはとてもデリケートな生き物です。天候・水質・水温により大きく状態が変わる事があるためコンピューターにより24時間水質管理を行います。

さらに水の管理以外にも、うなぎの泳ぎ方や寝方を観察し、状態を確認するだけでなく、水の色や匂いの異常がないか細かくチェックもしています。

異常が発生した池に対しては、ウナギを数匹採取し顕微鏡を用いて検査を実施します。その結果に基づき適した対策を行います。

養殖

■ 給餌
餌は大森淡水オリジナルの配合飼料を使用します。6 種類の配合飼料のうち、大きさ毎に、種類、硬さを調整し、魚体重を基準にした最適な餌量を与えていきます。
仕上げは大森淡水オリジナルの配合飼料「ハーブ育ち大森屋」を使用し、最高品質のうなぎに仕上げていきます。

■ 水替え
養鰻場では地下水を使用しています。養鰻に適した環境を保つ為に、毎日欠かさず水質チェックを行い、水を替える量も調整しています。

■分養(選別)
池入れから50日程度で選別を行い大中小に選別し、同じサイズのうなぎで池に入れていきます。
うなぎのサイズに合わせた環境をつくり、ストレスを与えないようにする事で成長を促進させています。

池上げ前検査

残留医薬品検査
池上げ予定の池からサンプル活鰻を抜き取り、高速液体クロマトグラフィーを使用し、うなぎの中の医薬品成分残量を検査します。

池上げ

試食官能検査の基準をクリアした最高のうなぎを熟練のスタッフがうなぎに負担がかからないように、素早く丁寧に池上げを行ないます。

宮崎県、鹿児島県の約40件の養鰻場と提携して生産しております。
この生産者の方々との協力体制が、鰻楽ブランドの「うなぎ」を提供し続けることを可能にしています。

餌の写真

うなぎが食べている餌はオリジナル配合飼料。
材料にはグァバ葉が使われています。
うなぎはこれを食べることで免疫機能が高まり健康に育ち、「ハーブうなぎ」となります。
食べるときに感じる臭みが少なく、質の良い脂肪を持った、あっさりとした口当たりの良い風味になります。

生簀数
約130面
(約25,000坪)
提携先養鰻場数
40件
(宮崎県・鹿児島県)

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